「ポジティブ的」必要性と「ネガティブ的」必要性

水と気泡

 

こんにちは、Seanです。

今回は「必要性」と言うテーマについて考えたいと思います。

人は何かの行動を起こす時、何らかの「必要性」が発生しているのではないでしょうか。

 

例えば、「食事をする」のは、「食料を摂取しないと生命の維持が出来ない」と言う必要性。

睡眠をとるのは、「睡眠をとらないと生命の維持が出来ない」と言う必要性。

 

上記はかなり極端で、究極の「必要性からくる行動」だと思いますが、もちろんそんな「生命の危機」に関わらないもっと小さな必要性もあると思います。

「髪が伸びてきて鬱陶しいから髪を切る!」とか、「気分をリラックスさせたいから公園を散歩する」とか。

小さな欲求から生命の危機の回避行動など、大小はもちろんありますが、これらは「必要性」と言う言い方も出来ると思います。

 

私の中の「必要性」

私は今までにいろいろな事をたくさんやってきました。

音楽関連では楽器演奏から作曲、格闘技では合気道、空手、キックボクシング、更には囲碁やスキー、中国語など趣味としては支離滅裂で幅も広いです。

仕事も50回以上転職しているので、自分で言うのも何ですが、これについてはもはや頭がおかしいレベルだと思います。(苦笑)

 

私がなんでこんな事になってしまったのか・・・

考えてみると、私にとっていろいろな事にチャレンジする事は、 「自己向上」と言う私の中の大きな必要性 があるからではないかと仮定しました。

 

「ポジティブな必要性」と「ネガティブな必要性」

上述している「必要性」の中には、大きく「ポジティブな必要性」と「ネガティブな必要性」があると私は考えています。

 

詳しくは後述しますが、「自己向上」と言う必要性は、「自分の能力を高める」と言う事ですから、こちらは「ポジティブ」な必要性と言えそうです。

何かの欲求を満たす為に頑張る、と言う事ですね。

 

 

では逆に「ネガティブ」な必要性とはどんなものか考えてみます。

例えば、「自分の生命に関わる必要性」等はどうでしょうか。

仮にあなたが今、お金もなく、食べ物も飲み物もない「このまま放っておくと死んでしまう」状態であったとします。

 

この時「食べ物も飲み物もないし、それを買うお金もないからしょうがない、このまま死んでしまおう」と思うでしょうか?

この様に考える人がゼロとは言い切れませんが、ほとんどの人は「どうにかして食料を手に入れる」行為をするのではないでしょうか。

手当たり次第、友人や知り合いに何かを恵んで貰うよう頼んでみるかも知れない、

友人や知人がいなければ必死に通行人に頭を下げるかも知れない、

それもダメならとりあえず後の事は考えず、飲食店に入って何か食事を注文してしまうかも知れない。

 

「生命の危機」はかなり強力な「ネガティブな必要性」だと思います。

「面倒くさいからやらない」とか「みっともないからやりたくない」とか言ってる場合ではありません、死んでしまうかも知れない状況に追い込まれた場合、なりふりかまわず何か行動を起こすはずです。

 

ここで、ポジティブとネガティブの必要性について、違いを考えてみます。

私が思うに

 

ポジティブな必要性 = 何かを得ようとする欲求

ネガティブな必要性 = 何かを奪われないようにする欲求

 

になるのではないでしょうか。

この両者、何かをやっていて楽しいのは恐らく「ポジティブから来る行動」ですが、より行動力と言うか、パワーが出るのは「ネガティブから来る行動」だと思います。

 

人は何かを奪われそうになると、強烈な拒否反応を起こします。

 

これが強いパワーとなって人を動かします。

 

ポジティブな必要性は、そもそも自分が安定している状態で「プラスアルファ」を求めているに過ぎません。

奪われるのではなく、今の自分に何かをプラスしようと言う発想、すなわち危機的な発想がないので、気分は楽しくやれますが、行動のパワーはネガティブに比べると劣ります。

 

例題に上げたのはかなり極端なのでわかりやすいですが、もっと小さい事でも「ポジティブ」と「ネガティブ」な必要性を考える事が出来ます。

 

ポジティブな必要性による行動

・会社にて、昇給を狙って技術的な資格を取得する
・絶景と言われる景色を見るため、何時間もの登山コースを歩く
・太ってはいないが、さらにシェイプアップする為、毎日ランニングをする

 

ネガティブな必要性による行動

・留年を回避する為、テスト勉強をする
・今の仕事では生活費を払えないので、追加でアルバイトをする
・肥満が原因で重い病気になり、シェイプアップする為、毎日ランニングをする

 

人によっては上記の感覚にズレが出るかも知れませんが、だいたいの大枠はそれほどズレていないと思います。

興味深いのは、同じシェイプアップでも「さらならる美しさ」の為にするのか、「病気の進行を止める」為にするのかで理由がまったく違うと言うところ。

 

上記で例えたように、「ポジティブ的行動」は、やらなくても失う物がないのに対し、「ネガティブ的行動」はやらないと何かを失うという所です。

 

すなわち「恐怖」による行動とも言い換えられるかも知れません。

 

エネルギー抽象画像

 

私は以前 禁煙のススメ にて私の禁煙に対する思いや体験談を記載しましたが、ここでも書いている通り、私が禁煙に成功した一番の理由は「恐怖」によるものだと思っています。

このまま煙草を吸い続けたら死んでしまうと思ったから、苦しいながらも成功したのだと思います。

 

人は行動を起こす時に何かしらの「必要性」を感じているのだと思いますが、「ポジティブ的」なのか「ネガティブ的」なのかで気分も違えば行動パワーもだいぶ違ってきます。

 

次の記事は、私の体験した「必要性」から来る行動についてです。

私の体験した「必要性」からの行動