“治験” の説明会に参加してきました
こんにちは、Seanです。
皆さん 「治験」 ってご存知でしょうか?
私はも詳しくは知らないのですが、これは、薬の開発で使用される言葉でです。
「薬」は、開発に、数年とか、場合によっては何十年とかものすごい時間がかかるそうです。
何か病気に効果がありそうな成分を発見し、小さい動物から大きい動物まで何段階もテストを重ね、「人体に影響がないと予測される」ものが初めて「薬」として一般市場に出回ると言う事です。
「治験」について詳しくは、以下Wikipediaページをご参照下さい。
Wikipedia(治験) 2017.4.4
少し前になりますが、私が説明会に参加したのは「花粉症」の薬の治験です。
ちなみに、「治験」は薬の開発に必要な「テスト」作業ですので、仕事として手当が少し発生します。
この前説明を聞いて、「治験」と言うものがものすごく面白かったので、ここにどの様な内容なのか紹介したいと思います。
まずは、薬を開発している会社が各地の病院に「治験候補者」の募集を依頼します。
私に依頼が来たのは、花粉症の時にお世話になっている目黒の有名なアレルギー科の「ながくら耳鼻咽喉科アレルギークリニック」。
ここの院長のながくら先生は、「花粉症を薬でなく、体質から改善する」と言う世界的な大きなプロジェクトに参加されている有名な人で、説明もわかりやす行く、しかも人柄が良いので大変な人気があります。
花粉症の時期は100人ちかくの待ちが出るほどです。
少し話がそれてしまいましたが、私はそのながくら先生のところから「治験参加の案内」が届きました。
全国各地の病院から数千人単位で治験参加者を募集するそうです。 私の時は治験対象の薬が二種類、飲むタイプと身体に貼るタイプ。そして募集人数は4000人だったと思います。
この治験の内容がすごく興味深いのですが、まずグループを3つに分けます。
確かこんな感じでした。
グループA:飲み薬(本物)貼り薬(偽物)
グループB:飲み薬(偽物)貼り薬(本物)
グループC:飲み薬(偽物)貼り薬(偽物)
びっくりしたのは、偽物(花粉症には効果がない)の薬を使用していると言う所です。
なぜ偽物を使う必要があるのか聞いたところ、どうやら人間は「効果がない薬」を飲んでも、効果があると信じてしまうと「効果が出る」事があるんだそうです。
例えば風邪をひいて寝ている時に、友人から「この水は風邪薬が入っている」と言って普通の水を飲まされても風邪が治ってしまう事があるようなのです。
これは、脳の働きによる効果ですが、信じた事を実行しようとする力が働く現象で、科学的にも認められているようです。
まさに病は気から! 病気は気持ちで治ってしまう事があるって言う事ですよね。
気持ちで治るなら、それはそれで良いじゃないか!
とも思いますが、治験の場合は「効果のある薬」かどうかの実験ですので、気力で治されてしまうと薬の効果を証明出来ないのです。
なので、本物と偽物を混ぜたグループを使い、統計から効果を測ると言う事なんですよね。
説明会の後に「治験に参加するかどうか」をきかれた時に注意事項として言われました。
「偽物の薬しか渡されない “グループC” に割当られた場合、花粉症の時期つらい思いをするかも知れません」と。
誰がどのグループに割り当てられたかは本人はわからない事になっており、しかも治験に参加している期間は決められた薬しか使用も服用も出来ないのです。
なので、治験で渡された花粉症用の薬を使用しても効果が出ないからといって、他の薬を使う事は出来ません。
面白そうなので、それでも私は参加したい意志をお伝えしたのですが、結果は残念ながら参加出来ませんでした。
実は、治験に参加出来るかどうかは、その人が治験に適しているかどうかのテストに合格する必要があるんです。
今回は「花粉症のアレルギーレベル」の測定で血液検査をしたのですが、私は値が基準値に達していなかったと言う事で不合格になりました。非常に残念です。
それにしても、私の花粉症アレルギーレベルが基準値に達していないなんてビックリです。
自分では、花粉症の症状はものすごく重いレベルだと思っていたので・・・
しかし、そのせいか、今年の花粉症の症状は例年に比べてかなり軽い気がします。
「病は気から」効果で治ったのかな?? だとしたら嬉しい!
それにしても、世の中にはまだまだ面白い事がありますね!