囲碁と言うゲーム
こんにちは、Seanです。
囲碁と言うボードゲームがあります。
こんなやつです ↓
みなさん、名前はご存知でも、やった事がないという方がほとんどなのではないでしょうか。
名前は非常に有名ですが、内容についてはあまり知られていないこの ”囲碁” 。 今回はこの囲碁について少し書こうと思います。
はじめに申し上げておきますと、この ”囲碁” と言うゲーム めちゃくちゃ面白いです。
恐らくですが、こんなに面白い囲碁があんまり普及していないのはルールが少し難しい、と言うかわかりにくいところにあると思います。
わかってしまえばすごくシンプルなのですが、はじめて囲碁を打った時は全然何が何だかわからなかったのを覚えています。
基本的な考え方は、相手と自分で白と黒の石を交互に碁盤に置いていき、自分の石で囲ったスペースの広さを競うゲームです。
囲碁のすごいところは、自分の陣地を広げるだけと言うものすごいシンプルなゲーム進行の中で、序盤、中盤、終盤と、戦い方や考え方が大きくかわっていくところです。
そして、運の要素がほとんどなく、その日の体調などにももちろん影響はありますが、実力の差でほぼ勝負が決まると言う完全実力主義のゲームなのです。
では簡単にゲームの流れを紹介してみます。
序盤
戦いの始まりです。広い盤面の上に、白と黒が交互に石を置いていくのですが、この時に必要とされるのは “発想力” 、この序盤から終盤にかけて、どんな展開で進めていくか、戦略を決めるターンです。
中盤
序盤で描いた自分の戦略を実行に移すターンです。
盤上には石も増えてきて、お互いが陣地を広げる為のプロセスとして、戦いが発生します。
ここで必要とされるのは “先を読む力” 一手のミスが命取りになるような場面も多数存在する中で、頭の中で何て先まで自分と相手の手を読めるかが勝負の決め手になります。
場合によっては、この中盤での局地戦で大勝し、相手が終盤までに追いつけないと思ったら投了(降参)する事もあります。
終盤
戦場の後処理です。
中盤の戦いで荒れた盤面を整理するターンです。
ここで必要とされるのは “暗記力” 、終盤の打ち方にはレパートリーがほとんどなく、正解というものが存在します。
この正解を教本などでいかに暗記出来ているかが勝負になります。
ここが強い人だと、中盤で押されていても逆転出来る可能性があります。
とまぁ、簡単ではありますが一局の大きな流れを紹介しました。
もちろん、このそれぞれのターンにはお互いの複雑な思惑や騙し合い、力押しなどいろいろな感情のもと局面はバンバン変わって行きます。
囲碁、将棋、相撲の3つが、プロとアマの実力がもっとも離れていると言われていますが、本当に私から見た囲碁のプロ棋士の実力は尋常ではありません。
私は以前プロ8段の先生について囲碁を習っていましたが、毎回対局する度にその凄まじさを目にしました。
何が凄まじいって、囲碁のルール上では最強のハンデを貰って一局打っても、最後の最後ではちょびっとだけの差で勝たせてくれるんです。
ちょっとの差で相手を勝たせる。
これがどれだけすごいか、説明が難しいのですが、実力が離れていれば大差で勝つことはかなり簡単です。
実力が接近していれば、勝ったり負けたりなのでこれはあり得るかも知れませんが、実力が離れた相手と対局する時は、始めに大きなハンディキャップを貰って勝負する事になります。
そんな状態で、毎回ちょっとだけ勝たせてくれるんです。
しかも、打っている最中は手加減している感じが全くわからないんです。
先生は普通に打っている感じなのに、いっつも最後ギリギリで勝たせてくれる。
これは、本当に圧倒的な力の差がなければ出来ない事です。
私は、先生には 「あともうちょっとで初段だね」 と言われたところでやめてしまったので、推定で4級~2級くらいだと思います。
で、別の日に碁会所アマチュア6段の人と対局した事があるのですが、その時もこの方は私をギリギリで勝たせてくれたのですが、正直対局中に手加減しているとわかる手が何度もありました。
私のレベルだと、アマチュアでも6段は桁違いの強さなので、普通に勝負してもつまらなかったのでしょう。
手加減してくれたのだと思いますが、やはりプロの実力はそんなレベルではなく、想像を絶する実力を持っています。
そんなプロ8段の先生の講義中に、印象深い面白い出来事がありました。先生の講義で詰碁の問題をしていた時の事です。
詰碁(つめご)とは、囲碁の部分的な死活を問う問題のこと。将棋の詰将棋に対応するもの。
※Wikipediaより引用(2016.2.17)
その詰碁問題は、リミットが10分の問題でした。
私も「う~ん、う~ん(-ω-;)ウーン」と考えていた時に、助手の方が 「この問題、先生ならどれくらいで解けますか?」 と聞いたんです。 その時のやりとりの様子
先生「え?どれくらいとは?」
助手「時間にして、問題を解くのにどれくらい必要ですか?」
先生「え!?この問題を解く時間?? えーっと・・・」
我々「??」
先生「何て言うかひと目でわかるので・・・まぁ時間にしたら1秒ですかね」
我々「(*゚ρ゚) ポカーン」
とても印象に残る、プロ棋士の凄さがわかる1シーンでした。
さて、ダラダラと書いてきてしまいましたが、とにかく囲碁は本当に面白いので、何か趣味を探している人がいたらやってみても面白いかも知れません。
始めのルールを理解するのは、少しとっつきにくいですが、そこさえ乗り越えてしまえばめっちゃくちゃ楽しいです!