エネルギーの考え方
みなさん、「エネルギー」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
電気? ガソリン? はたまた太陽エネルギー??
「エネルギー」を調べてみると、以下のように記載があります。
「(物理学)仕事をすることのできる能力のこと。物体や系が持っている仕事をする能力の総称」
要するに「何かを動かす力」がエネルギーと呼ばれているんですね。
それでは「気力」「活力」はどうでしょうか。これらもエネルギーと呼べるでしょうか。
目に見えない、数値で表せないものは信じない方も多いと思います。
しかし、世の中では
ストレスが溜まった!
とか
今日はやる気が出ない…
など、数値の出せない現象を日常的に発言しています。
いろいろなエネルギーを考える
実際問題、現在科学で証明されていないものについては、存在するかどうかの確認はとれません。
しかし、いろいろな事象について、すべては 何かしらのエネルギーが関係している と仮定すると、納得できるものも多くあります。
例えば「お金」。
お金は実際数値化されて存在していますので、どれくらいのエネルギーが込められているかわかりやすいです。
価値 = エネルギー
と置き換えてるとわかりやすいかも知れません。
では、そのお金と引き換えに得られる物品やサービスはどうでしょうか。
食べ物や車などはまだモノとして存在してるのでわかりますが、「サービス」となると、どれほどの価値が存在するかわかりません。(サービスレベルも数値化できない)
しかしながら、みんな日常的にお金と引き換えにあらゆるサービスを受けています。
外食をする時、以下2店からどちらかを選べと言われたらどうでしょうか。
A店:おいしい・1食1,000円・店員の感じが良い
B店:おいしい・1食1,000円・店員の感じが悪い
私なら迷わずA店に入ります。恐らく、多くの人がA店に入るのではないでしょうか。
感じの良い・悪いがサービス価値として存在する為、総合的に「A店の方が安い」と感じるからです。
この他にも「店のつくりがオシャレ」「駅から近い」「技術力が高い」「説明がわかりやすい」など、数値は測れませんが、全ての事象は、それ相応の「価値 = エネルギー」 を持っている と私は考えています。
GIVE & TAKE の考え方
GIVE & TAKE と言う言葉があります。 一般的な意味としては「持ちつ持たれつ」や「譲り合い」ですが、ここでポイントになるのは
GIVE(与える)
が先に来ている事です。
先に与える(GIVE)から 後で返って(TAKE)くる、と言う考え方です。
そして、
「エネルギーは与えると、更に大きくなって自分に返ってくる」
と言うすごい考え方があります。
誰かにエネルギーを10与えると、11とか12になって自分に返ってくると言う考え方です。
世界経済から考察
世界経済は毎年、概ね2%~5%成長し続けています。毎年ちょっとずつ、どんどん良くなっていると言う事になります。
経済が悪化すると、一般的に消費者は出費を控え、お金を万が一の時の為にしまっておきます。(お金が動かない)
景気が良くなるとお金を使いやすくなるので、お金がたくさん世界中を回る事になります。使う人が増えれば受け取る人も増える。受け取った人は更に使いやすくなり…
で、世界はお金を使えば使うだけ成長していきます。(ものすごく簡単に書きましたが、実際はもっともっといろんな要素が入って複雑です)
この様に経済(お金)に関しては、使えば大きくなって返ってくる事がほぼ実証されていますが、私はこの成長に関してはお金だけではなく「どのようなエネルギーも使う(与える)と大きくなって自分に返ってくる」と考えています。
エネルギーは様々に形を変えていきますので、必ずしも同じものが返ってくるとは限りません。
例えばですが、
「周りにいつも親切にしていたら、良い仕事が入ってきた」
とか、
「毎朝ゴミ拾いをしていたら、仲の良い友達が出来た」
など、数値では表せませんが、良い出来事が、何かしらの良い出来事として返ってくる事もあります。
もちろん、株式投資のように直接お金を投資して、配当などによりお金がそのまま大きくなって返ってくる事もあります。
情けは人の為ならず
「情けは人の為ならず」は日本のことわざですが、この言葉そのままの意味ですと
「人に情けをかけるのは、その人の為ではない」
と言う事になります。
もちろん
「情けをかけるから、お礼になんかちょーだい!」
と言う意味でもありません。
本当の意味は、
「人にやさしくすると、巡り巡って自分に返ってくる」
と言うものです。
良いエネルギーなので、受けた方は良い気分になります、そしてその人がまた少し大きくなった良いエネルギーを他の人に回す…
まさに好循環(正のスパイラル)の始まりです。(※好循環について詳しくは “好循環と悪循環” で紹介しています)
この様な事象がある事は、昔の人も経験からわかっていたようです。今のように分析技術も発達していないのに、すごいですよね。
まとめ
まず、エネルギーとは「電気」や「太陽エネルギー」などだけではなく、「お金」や「物品」、さらに「人の気持ち」など全てが「何らかの価値」だと仮定します。
そして、それらエネルギーは与えると増えて返ってきます。
与えて、増えて返って来て、また与えて、さらに増えて返って… を繰り返すと、自分の周りで好循環(正のスパイラル)が発生します。
「人にやさしく」「感謝を忘れない」など、過去の偉人たちが残したこれらの言葉はただの偽善でもなんでもなく、好循環を生み出すための一つの考え方なんだと思います。