映画「カメラを止めるな!」観たので感想を書きます ※ネタバレあり※
映画「カメラを止めえるな!」 今さらながら観ました。
※この記事はこの映画のネタバレを含みますので、閲覧にはご注意下さい…※
まず見終わった感想としては 「めっちゃくちゃ面白い!!」 です!
ここまで面白いとは想像してなかったのでビックリ。
この映画は以下
- 生放送本番(視聴者目線)
- 映画製作
- 生放送本番(製作者目線)
の三部構成になっているのですが、最初の視聴者目線の本番パートがとにかく退屈でつまらない。演技もヒドイしストーリーもダラダラと長ったらしくて、観てて本当に苦痛でした。
しかし、実はこの非常に面白くない前半パートに伏線がぎっしり詰まっていて、後半見事に伏線を回収。これがまたものすごく緻密に作られていて、とにかく関心しました。
ワンカット(長回し)パートについて
この映画の前半30分は「カット割りなしのワンカット」で、カメラが回り続けています。
最初「ワンカット」のキャッチフレーズを聞いた時に、私は少し嫌な予感がしていました。
以前 ”驚愕の140分ワンカットサスペンス” と言う触れ込みの「ヴィクトリア」と言う映画を観たのですが、これがまた異常に面白くなかったからです…(もちろん評価は個人差があると思いますが)
確かに、140分もカメラを一度も止めず、回し切って映画を一本撮るなんて、とんでもなくスゴイ事だと思います。
しかし、そのすごさが映画の面白さとリンクするかと言うと、むしろマイナス面が多いように私は思えます。
ずーっとカメラが回ってるわけですから、無駄な時間が発生しても、こちらはそれを見続けなければいけません。
今回のこの映画に関しても、最初の本番パートはワンカット撮影になっていて、そこが同じ理由で苦痛ポイントとなっていました。
しかし、この映画は「前半パートがワンカット撮影」だから面白いんです!!
ワンカット撮影だからこその撮影トラブル・対応が前半の伏線、後半の回収に見事につながっていけるのだと思います。(なぜ番組が「生放送のワンカットゾンビ作品」を放送しようってなったのかは謎ですが)
私が好きだった面白いポイント
この映画はいろいろな角度でものごとを捉えており、面白いポイントがたくさんあると思いますが、私は
- 監督が主演俳優二人にブチ切れて言い放ったこのセリフ「これは俺の映画だ!」
- 主演二人+なおさんの無駄な時間つなぎ
- 監督のカメラ目線で「カメラは止めない!」発言
- 音声さんがお腹壊して外に出ようとする
- 無駄に多い「ポンっ!」
- 主演女優が物置でカンペを観ながら口をふさぐ
- 頭に斧が刺さったなおさんが一回復活する
心の優しい監督がクセモノ俳優に頭を悩ませますが、「監督役」で主演二人にブチ切れるシーンはこの映画の一発目の見どころではないでしょうか。
そしてワンカット撮影の後ろで繰り広げられる怒涛のドタバタ劇が、この映画醍醐味です。とにかく面白かった。