仕事の問題は、1人で抱え込まないで

仕事をしていると、いろいろな問題に直面すると思います。

小さな問題から大きな問題まで、仕事を続けていれば様々な問題が降りかかってきます。

現在の複雑化された時代において、仕事の問題は避けて通れそうもありません。

私は過去50回以上の転職歴を持つ為、高校生の時のアルバイトから数えると実に「50箇所以上の職場」での勤務経験があります。

流石にこれだけ多いと褒められたものではありませんが、それでもこれだけの転職を繰り返した私は、学ぶものも多くありました。

いろいろありますが、タイトルの件もその1つです。

「問題を1人で抱え込まない」

新人のうちはわかりませんが、ある程度仕事を覚えたら、仕事を任されるようになります。

仕事を任されると「責任」が発生しますので、嫌がる人もいるかも知れません。

しかし、自分の裁量で出来る仕事と言うのはやりがいもあるので、仕事を任せられるとやる気が出てくる人もいるでしょう。

私は後者のタイプなので、常に仕事は率先してやっていました。

ここで問題になるのは、「仕事で問題が発生した時にどう対処するか」と言う事です。

私はこれでたくさん失敗してきました。

自分の任された仕事で問題が発生すると、何とかして、自分で解決しようとしてしまうんです。

これは「自分の立場」、すなわち与えられた職責を超えて仕事をしてしまうので、出来もしない事を「自分で何とかしよう」と思って事態をかえって悪化 させたりしてしまいます。

その結果一人で悩みすぎて鬱を発症し、「仕事が辛い」「会社に行きたくない」「もう辞めたい」など、どんどん自分を苦しめる事になります。

しかし、仕事ではいろいろな問題が自分にふりかかってきますが、それは「あなた」にふりかかってきた問題ではなく「会社」にふりかかってきた問題 で、ただその問題をたまたま「あなた」が担当しているだけです。

仕事上であなたが直面した問題は、あなたの問題ではなく、会社の問題 です。

その中で、あなたが与えられた責任の範囲で問題を解決していけば良いのですが、その時に私と同じように「自分の立場」が「どれ程の職責」を与えられているか考えずに、思ったまま行動すると問題を増幅させる恐れがあります。

自分が余裕を持って解決出来ない問題は、管轄の上司に相談 するべきです。

相談ばかりしていると上司から面倒がられるかも知れませんが、それでも上司を含め問題をどんどん解決していけば、「自分で解決出来る問題」と「自分1人では解決出来ない問題」がわかってきます。

そこで自分1人で解決出来る問題をたくさんクリアーしていけば、問題処理能力も向上します。

さて、これは上司がちゃんと相談に乗ってくれた場合の話ですが、良く聞く話としては「上司が相談に乗ってくれない」とか「逆に問題を押し付けられる」など、上司としての責任を果たしていない人が上司だった場合は、これはこれで、また別の 会社の大きな問題 です。

その場合は、速やかにさらに上の上司に相談するべきだと私は思います。

自分に部下がいるなら、部下の問題は上司である自分が解決する責任を持っています。

その自分では問題を解決出来ないと判断した時は、その上司が、ダメならその上司、果ては社長にまでいきつきます。

どの位まで上の人に相談出来るかはわかりませんが、自分の相談出来る一番上の人までいって問題の経緯をキチンと説明し、それでも相談に乗ってくれないような会社であれば、それはもうその会社の体質です。

問題解決の能力は組織力ではなく、個人の能力に頼っていると言うことなので、問題は個人にふりかかってくる事になります。

もし今の会社がそのような状態であれば、あなたがその会社のその仕事にやりがいを感じ、「一生続けて行くんだ」と言う気持ちでもない限り、辞職した方が良いと私は考えます。

もちろん、1つの仕事を長く続ける事は素晴らしい事ですし、ストレスなく、自己向上にも繋がるのであれば辞めるのは勿体ありません。その場に残り、1つでも多くの問題を解決出来るよう、能力向上を目指せば良いと思います。

しかし、そのまま続けても先が見えず、ストレスで身体を壊すようならバンバン転職した方が絶対に良いです。

私は別記事 転職について考える でも書いている通り、転職には肯定派です。

会社で直面した問題は自分1人で抱え込まず、会社全体を巻き込んで解決に取り組むのがベストです。

それが出来ない会社は結局のところ個人に依存してるので、もし残る意志があるのであれば、その体質をまるごと変えるくらいの意気込みが必要だと思います。

まぁ… 私なら辞めちゃいますけどね!