人間関係の基本概念
人間関係はとても難しいです。
ここでは、私が考える人間関係の「基本的な考え方」を展開していきます。
良い人間関係とは何か
良い人間関係とは、両者共に、お互いが「好印象」である事が前提条件だと考えます。
これが片方だけ、すなわち一方的に相手に好意を持つと、「憧れ」や「片思い」の状態になります。
更に、パワーバランスも非常に重要です。どちらかが重すぎるとこのバランスは崩れ、良い人間関係ではいられなくなります。
好印象はどのように生まれるか
さて、では好印象はどのように生まれるのでしょうか。恐らく
- 良い事をされる → 好印象
- 悪い事をされる → 悪印象
上記のような感じで、「自分に対してなんらかの影響が発生した場合」に好印象、悪印象が決まるではないでしょうか。
「好印象」と「悪印象」
自分に良い事をしてくれたら「好印象」で、悪い事をされたら「悪印象」。
では、「良い」「悪い」の判断は何でしょうか。
これは「自分に向けられているエネルギーの質」だと私は考えています。
「エネルギー」と言っても、宗教やオカルト的な話ではありません。
(エネルギーの考え方については、詳しくはこちらの記事 “エネルギーの考え方” をご覧ください)
わかりやすく例えるなら「押す力」なのか、「引く力」なのか、と言うような事です。
私が考えるこの力は
- 押す力 = 与えるエネルギー
- 引く力 = 奪うエネルギー
です。
自分に何か「与えようとしてくれるエネルギー」を受けたら「好印象」と感じ、
自分から何か「奪われそうなエネルギー」を受けたら「悪印象」と感じます。
もう少し具体的に…
「与える」「奪う」は、単純にお金や物品など、目に見えるものだけではありません。例えば
与えるエネルギー
- 重い荷物を持ってくれる(労力を貸してくれる)
- 道をゆずってくれる(時間を与えてくれる)
- アドバイスをしてくれる(知恵や経験を与えてくれる)
奪うエネルギー
- 殴られる(生命力を奪ばう)
- 怒られる(精神力を奪う)
無視やその他いやがらせ行為も「精神力・活力」を奪う行為と言えそうです。
この様な「与えるエネルギー」「奪うエネルギー」が日常的に発生していて、お互いに与えるエネルギーを出し合っている人達こそ「良い人間関係」だと言えるのではないでしょうか。
逆に「奪うエネルギー」をいつも発している人からは、ちょっと身体に触れられただけで「セクハラだ!」と感じます。
もちろん実際にはこんなに単純ではなく、日常ではかなり複雑に「与えるエネルギー」「奪うエネルギー」が絡み合い、そこら中を飛び交かっています。それらのエネルギーを受けると、その種類によって、「この人は良い人だ」とか、「この人、何だか感じ悪い」など無意識に判断します。
これから「良い人間関係」を作るには
良い人間関係を作るには、相手に対し「与えるエネルギー」を出し続ける必要があります。
前述の通り「良い人間関係」は、「お互いが与えるエネルギーを出し合っている」事が前提条件です。
どちらかが「奪うエネルギー」を出していたら、まずそのエネルギーを「与える」方に切り替える為に、より多くの「与えるエネルギー」を出し続ける必要があります。
人は鏡と同じなので(※別記事にて詳しく紹介します)こちらが「与えるエネルギー」を出せば、相手からも同等のエネルギーが返ってきます。
パワーバランスが重要
ここで問題なのは「パワーバランス」です。
エネルギーは、一方のパワーだけが強力だとバランスが崩れて関係は崩れてしまいます。
相手によって今出しているパワーも、跳ね返ってくるパワーも異なりますので、その相手によってこちらの出すエネルギー量を調整する必要があります。
理想なパワーバランスは「相手よりもちょっと多く与えるエネルギーを出し続ける」事です。
本当に「与えるエネルギー」を出してますか?
注意しなければいけないのは、「与えるエネルギー」を出しているつもりが「奪うエネルギー」を出しているかも知れないと言う事です。
極端な例ですが、「ストーカー」はその典型とも言えます。
「俺はこんなに好きなのに、どうして振り向いてくれないんだ!」
「すごく好きだ!」と、相手に好意を与えているつもりになって、相手の見返りを求めてしまっている究極の「奪うエネルギー」です。
この例でわかるように、行動そのものが善悪を決めるのではなく、特に人間関係においては「相手の欲しがっているもの」を与えられているかがポイントになります。(嫌いな人から「好きだ」と言われても迷惑なだけです)
どんな小さな事でも相手が欲しがっているものを察知し、こちらが与える事が出来れば、相手には好印象に映ります。
まとめ
人間関係の基本概念を書いてみました。「基本概念」なので、当然人間関係はここに書いてあるような単純な構造ではなく、もっともっと複雑で難しいです。
しかし、この基本概念を基準に行動していれば、多くの人とより良い人間関係を築けると私は信じています。
これを書いている私自身、基本を忘れずもっと多くの人たちと良い人間関係を築いていきたいと願っています。