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4.留学生活(学習編)

投稿日:2015-01-04 更新日:

留学生活(学習編)

前回の記事:エピソード3 無錫 “江南大学” 留学

 

9月1日、中国語の授業開始。

 

この学校は中国語学習クラスが4つに分かれています。

どのクラスも1回が半年で終了する内容になっているので、全部受けようとすれば二年間学ぶ必要があります。

 

クラスの内容は大体こんな感じ

 

A班:発音・基礎文法・初級単語
B班:基本文法・日常会話・中級単語及び語彙
C班:応用文法・上級単語及び語彙
D班:中国の習慣・文化・歴史

 

D班はこの学校の最高レベルのクラスになりますが、「語学」だけのレベルで言えばC班終了時点で最高のD班と並ぶ事になります。

 

私は、自分の受講するクラスはどうしようかと悩みましたが、とりあえずB班が妥当と結論。

 

A班は全くのゼロからスタート、時間が無限にあるならここからのスタートでも構わないのですが、留学は1年と決めています。

C班はついていく自信がない・・・ と言う事で、最初の半年はB班を受ける事に決定しました。

 

曜日によって内容は異なりますが、全部で「総合」「文法」「閲読」「リスニング」の4つの授業があり、それぞれに担当の先生がつきます。

 

授業は月曜~金曜で、時間は朝の9時から昼の12時まで、この間に授業は2コマあります。

 

そうなんです、語学留学は一般的に午前中しか授業が行われない。

 

なので、一般的に「語学留学は午後を如何に使うかが非常に重要」と言われています。

 

そんなん言われなくてもわかってるよ!もちろん午後もガンガンに勉強しよう!

 

 

・・・と意気込んだのは良いものの・・・

 

 

午前中の授業、全然理解できない・・・

 

 

ここれはまずい。 ひっじょーにまずい。

 

 

はっきり言って、教科書を見る限り既に勉強済みの内容なので、やってる事自体は全然難しくない。

問題なのは先生が何を言っているのかほぼ聞き取れないと言う事。

 

ここまで自分のレベルが低いとは・・・ わかっていたつもりだったけど、どうやら「つもり」だけだったようです。

 

これはもう午後の使い方とかそんなレベルではありません。

毎日予習・復習を欠かしたら翌日以降午前中の授業だけでさえついていけなくなる。

 

かなり焦った私は、毎日午前中授業を受けたら午後は復習・予習に時間を費やしました。

 

幸いな事に自分は日本人、書いてる内容は全て漢字なのと、日本での学習経験があるので教科書だけ見ればほぼ理解可能。

後はこの教科書に出てくる単語全て暗記して、全ての単語の発音を聞き取れるように訓練しておく必要があります。

 

このB班であれば、教科書を見る限り授業内容は全て日本で既に学習済み。

リスニングさえ出来れば何とかついていく事が出来るハズ。

 

始めのウチはあまりにも先生の中国語が聞き取れなくて、何度も質問して他の生徒に笑われたりもしましたが、そんな事は気にしてられません。

 

そんな事もあって、毎日予習・復習のサイクルは継続していましたが、開始から1ヶ月を過ぎた頃にはB班の他の生徒には追いついたような気がしました。

必死にやりすぎて、毎日教科書とにらめっこしていた私は教科書をほぼ丸暗記してしまいました。

 

内容自体は日本で既に学習済み、リスニングも鍛えられてきた為、先生の言うこともほぼ理解出来るようになってきていました。

 

しかし、そんな状況でもちろん安心も楽観的にはなれません。

 

前回の記事で記載した留学生の親友「ゴンピン」の存在。

 

彼からしたらこの学校の内容は全て楽勝だったに違いないのですが、「復習したい」と言ってC班を受講。

 

最初にも書きましたが、彼とは非常に気が合って時間がある時一緒に食事をしたり、街を徘徊したり、 "江南大学の日本語科の生徒" たちと交流したりと、とにかく一緒にいる時間が多かった。

 

以前の記述通り、ゴンピンの中国語レベルは他の留学生とくらべても頭1つか2つ分は抜けていて、ぶっちぎりで中国語がうまかった。

 

私はとにかく、どこに行くにも彼の中国語の実力が気になって仕方なかった。

 

現地の中国人と話をしてる時とかも 「え、今の聞き取れたの??」 とか 「え? 何その単語? まだ習ってなーい!」 なんて事はしょっちゅうで、こんな事がある度に自分のレベルの低さを思い知らされたものです。。

 

しかし、彼のすごいところは中国語のレベルもさることながら、その事について「まったく偉ぶらない」ところ。

私からみたらなんの問題もないように思える彼の中国語ですが、本人は納得しておらず、自分で「中国語が上手だ」なんて口にした事は一度ありません。

 

自分の中国語レベルはいったいいつになったら彼に追いつけるのだろうか?

彼も今の位置で止まっているワケではない、先に進んでいる。

 

これはもう、もっともっと勉強の量を増やすしかない!

 

授業開始よりおよそ1ヶ月、予習・復習にそれほど時間を取らなくても平気になった頃、次のステップの勉強が必要と判断した私は、勉強サイクルの再考にとりくみました。

 

なんと言ってもやはり自分の弱点は "リスニング" ここを克服しなければ未来はありません。

 

リスニングって事は中国語をひたすら聞く、聞きまくる必要があります。

 

日本にいる頃からも良く耳にはしていたが、リスニング学習には「ドラマ」や「映画」が良いらしい。

 

よし、これを学習サイクルに取り入れよう。

映画は短編なので、やはり1つのシリーズで長く見れるドラマの方が良さそう。

 

後は単語力。これはもう語学は全般的にそうだろうけど必須中の必須。

非常に面白くない作業ではありますが、これはもう丸暗記しかない。

私は電子辞書を持っていたので、授業やドラマの中で出てきたわからない単語を全て辞書に登録し、覚えるまでは削除しないと言う自分なりの学習方法を取り入れました。

毎日自分で登録済みの単語を覚えられたかどうかテストし(私の電子辞書はそういう機能がたまたま付いていた)、テストに合格すればその単語を消していく方式。

もちろん、一度消した単語でも、忘れてしまえばまたここに舞い戻ってくる可能性はあります。

実際、そんな単語は山ほどありました。

 

さて、では具体的な学習方法ですが、後はやはり "実践" 。

語学学習は人と会話する為にやっているので、この実践こそ語学学習のメインと言っても過言ではありません。

 

これはもう、とにかく人に声をかけまくる!

 

これに尽きる。

 

道に迷ったら即人に聞く!

 

外食する時もかならず誰か従業員を捕まえて話し込む!

 

デパートに入って、興味ない品物でも質問してみる!

 

 

上記だけでなくても、会話が出来れば何でも良い。

せっかく中国語プロフェッショナルがうじゃうじゃいる場所に来ているので、自ら会話をしない手はありません!

 

学習方法はこれでも十分そうですが、もう一工夫欲しいところ。

私はこの後さらに相互学習出来る学生を探しました。

 

すなわち、 "日本語に興味がある学生" 。

 

間違えてはいけないのは、日本語科の生徒ではないと言うこと。

 

大学で日本語を専攻している学生は、もう既にみんな日本語が非常にウマイ。

 

もちろん、相互学習者が日本語を話せれば助かる部分もあると思いますが、学習速度を考えるとはやり日本語はあまり使えない子の方が良いと考えました。

 

運がよい事に私は、二人の「日本語に興味を持つ」が、「まだ全然話せない女の子」を二人ゲットする事に成功!

 

彼女達に日替わりで寮に来て貰って、お互いに母国語を教え合う事になりました。

 

上記学習サイクルをおおまかにまとめると、こんな感じ

 

早朝:一本15分の子供向けアニメ(喜羊羊与灰太郎)を2~3本みる

午前:学校の授業に参加

お昼:相互学習、中国語と日本語それぞれ1時間ずつに二時間。
(中国語で中国語を習い、中国語で日本語を教える)

夕方:単語をひたすら暗記

夜:学校の周りを散歩しながら、リスニング授業の復習・予習
(この学校はとても広く、外周を一周するのに2時間以上かかる)

帰宅後:街で買って来たDVDや、ネットで連続ドラマを眠くなるまで見る

 

 

もちろんクラスの仲間と食事に行ったり、学校の行事に参加したりと毎日がこのメニューは実施出来ませんが、おおむね1日をこのサイクルで過ごしたと思います。

 

この頃から、勉強のし過ぎからか夢に字幕が流れるようになりました。

 

これは普段まったくテレビを見ない私が、勉強の為に短期間でドラマを見まくったせいだと思います。

 

中国はとても広く、人によっては共通語がわかりにくい人もいる為、政府の方針でどのテレビ番組も中国語の字幕が流れるようになっています。

子供向けアニメも例外ではありません。

 

しかし、これは中国語学習者にとっては非常に助かります。

 

日本では、ドラマに日本語の字幕が流れるなんて事はありません。
(障害者用の番組なら可能性はあるかも)

 

「中国語の発音を聞きながら、文字が確認出来る」 これは非常に勉強しやすいです。

 

で、私の夢の字幕はそのせいか中国語でかかれている事が多い。

日本語もあった気がしますが、あまり印象にありません。。

 

言葉は中国語だったり日本語だったり様々。

同じ場面で中国語と日本語がまじる場合もあります。

 

笑えるのは、夢の中で自分が話した日本語に字幕が流れて(夢は客観的に自分を見てる感じ)、たまに翻訳を間違える。 で、

 

「あ、今の翻訳はちょっとニュアンスが違かったな!」 とか自分が夢で言ってるのは、その時は夢だからわからないのですが、起きてから思い出して笑ってしまう(笑)

 

とにかく、短期間にこれだけ頭に叩き込むとこう言う現象が起こることがわかりました。

 

そしてこのペースで学習をつづけていると、半年がすぎる頃にはすっかり中国語は身体に染み付いてきたのがわかります。

 

あまりにも中国語を使い過ぎた為、もはや日本語がパッと出てこないような事もあります。

 

この頃になると、実際のところはどうかわかりませんが、自分ではゴンピンレベルにだんだんと近づいてきた感覚がありました。

 

 

人にもよりますが、 "外国で生活している" 事を楽しんで勉強をまったくしていない人もいます。

もちろんそれは悪い事でも何でもなく、その人がそれを望んでやっていて、そしてそれを楽しんでいるのではあればむしろ良い事だと私は思います。

 

ただ、以前私も "留学すれば話せるようになって当たり前" みたいな感覚を持っていて、現地にくれば喋れるようになると幻想を頂いていた時期がありました。

駐在員なんかもそうだと思います。

 

「○○さんは○年も中国で働いてたんだから、もう中国語は現地人レベルでしょ!」

 

なんて言う会話をちらほら聞いたりもします。

 

ところがどっこい、まったくもってそんな事はありません!

 

現地に来て生活しているだけで外国語をマスター出来るなんてのは、幻想とか妄想。

 

私が現地に留学してわかった事は 「留学先での勉強は、日本でも出来る」 と言う事です。

 

全く同じか、それ以上のレベルの学習を日本でもする事は可能です。

 

ここを勘違いしてしまうと、何年も現地で生活していたって、全く成長は期待できません。
(※ただ、周りに中国人がたくさんいるので、リスニング能力の向上は日本にいるのと比べるとかなり有利ではあります)

 

私がこれに気づいた時一番恐れたのは、留学を終えて日本へ帰国した時

 

「あれ? あいつ中国に留学してたんじゃなかったっけ? なんであんなに中国語レベルが低いの?」

 

とか言われてしまう事でした。

 

なんせ自分だって昔は "留学 = 外国語ぺらぺら" と本気で思っていました。

 

留学や駐在を経験していない人全員がこう思っていたとしても不思議ではありません。

 

なので、留学に来たのならば、何が何でもマスターしなければならなくなったのだと言えます。
※この辺の話は、別の記事:私の体験した「必要性」からの行動 に書いてありますので、もしご興味ありましたら併せてご参考下さい。

 

留学の強みは、周りの環境ももちろん大きが、一番大きいのはやはり精神面での自分の追い込みではないかと思います。

 

「留学をしたのに全然上達していない」と言うのはあまりにも恥ずかし過ぎる。

 

こうして、私の留学での学習はこのように進めていきました。

 

この記事では長くなるので、留学生活の中でも "学習" に重点をおいて書いてきましたが、次回の記事ではそれ以外のイベントや現地交流などについて書こうと思います。

 

次の記事:5.留学生活(交流編)

5.留学生活(交流編)

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